釣りを楽しんだ後のリールを、何のお手入れもせずにそのまま放置していませんか?リールのメンテナンスは故障を防ぐだけではなく、快適に使用するためにも欠かせません。こちらでは、リールのメンテナンスの種類と重要性の他、注油方法・注意点、オーバーホールの依頼の流れについてご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
リールのメンテナンスについて解説!
リールのメンテナンスは、違和感や不具合などの故障を防ぐことだけが目的ではありません。メンテナンスをすることで、飛距離や巻き心地も変わってくるため、快適性にも大きな影響を与えます。ここでは、リールのメンテナンスの種類と、メンテナンスの重要性についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
どのような種類があるのか

リールのメンテナンスは大きくわけて、日常的なメンテナンスとオーバーホールの2種類があります。
日常的なメンテナンス
リールの使用後に必要となるのが、日常的なメンテナンスです。日常的なメンテナンスには水洗い以外にも、オイルやグリスを必要な部分に差す注油作業や、塗装があります。
・水洗い
最も簡単なリールのメンテナンス方法が、水洗いです。真水でリールの外側についた、塩や砂ぼこりなどの汚れを落とします。水洗いする際には、必ず常温の水を使うことが重要です。お湯を使用すると外部の汚れだけではなく、オイルやグリスを必要な部分から流してしまいます。また、シャワーの水圧が強い場合も流してしまうため、注意が必要です。水洗いしたリールは、直射日光を避け、風通しのよい場所でしっかりと乾燥させてください。海水の釣行だけではなく、濁った淡水で使用した場合も、毎回水洗いすることをおすすめします。
・オイル、グリスの注入
オイルアップやグリスアップとも呼ばれるのが、オイルやグリスの注入作業です。リールには様々な金属部品が使用されており、摩耗を防止したり、スムーズな動きを維持したりするために、オイルやグリスを注入します。オイルは粘度が低く、グリスは粘度が高いことが特徴です。
・塗装
リールの傷や塗装のはがれが気になったら、リールの塗装を行いましょう。リールの塗装は、好みのカラーでオリジナル性を出せるだけでなく、塗装がはがれた箇所を補修することができます。
オーバーホール
リール内部のパーツを分解・清掃し、グリスアップなどを行うのがオーバーホールです。オーバーホールは本格的なメンテナンスのため、業者やメーカーなどのプロに依頼することがほとんどです。リールを分解・清掃する際に、パーツの劣化具合も確認するため、パーツを交換することによって、故障も直すことができます。毎日のメンテナンスとは別に、半年~1年に1回を目安にオーバーホールを行うことで、大切なリールをベストなコンディションに保つことができます。ぜひ定期的にプロにオーバーホールをご依頼ください。
重要性

リールのメンテナンスはなぜ必要なのでしょうか?メンテナンスが重要な理由は、主に4つあります。
リールの錆や塩かみを防ぐ
海釣りで使用したリールを、メンテナンスせずに放置していると、最悪の場合使用できなくなってしまいます。これは、海水に含まれる塩分が結晶化し、リールが巻けなくなる「塩かみ」を起こすからです。リールに残った塩分は、塩かみや錆つきの原因となるので、海釣りで使用したリールは、必ず毎回水洗いするようにしましょう。
リールの回転不良を防ぐ
精密機器であるリールには、ギアやベアリングなど、様々な金属パーツが使用されています。そのため、ゴミが付着していたり、オイルやグリスが汚れていたりすると、スムーズに回転しなくなります。メンテナンスで汚れを取り除き、新たにオイルやグリスを差すことで、スムーズな回転を維持することができます。
リールを長持ちさせる
釣り具の中でリールは高価なので、少しでも長く使うためには、メンテナンスが欠かせません。高級なリールでも、メンテナンスを行わないと故障する可能性が高くなります。リールを長持ちさせるために、水洗い・オイルとグリスの注入・定期的なオーバーホールを、必ず行ってください。
気分よく釣りが楽しめる
気持ちよく釣りを楽しむためにも、リールのメンテナンスは非常に重要です。手入れが行き届いたリールは、きれいな見た目で気分が上がることはもちろん、スムーズな巻き心地で、ストレスを感じることがありません。反対に、メンテナンスされていないリールは、汚れが付着したままで見た目も悪く、思い通りに扱えないため、せっかくの釣りもテンションが下がってしまいます。
一般的な依頼の流れ
リールに不具合や違和感があったり、故障したりした場合には、修理に出すことをおすすめします。ここでは、リールの注油方法と注意点や、オーバーホールの依頼の流れについてご紹介しますので、故障したリールの修理を依頼する前に、ぜひチェックしてみてください。
注油方法と注意点

日常的なメンテナンスとして注油を行う前に、まずは注油方法と注意点を把握しておきましょう。
注油方法
注油する場所は、全部で5つあります。
・ドラグノブ
ドラグノブを取り外したら、グリスをノブの裏側に塗ります。グリスの量は米粒大で、指で広げてなじませます。グリスがついた指には、ゴミやホコリなどが付着しやすいので、次の作業に移る前にきれいに拭き取ってください。
・スプール軸
スプール軸はリールを巻いている間、常に上下しているので、スムーズに動くためにオイルが欠かせません。スプール軸に汚れが付着している場合は、ティッシュなどを使って拭き取ってから、オイルを差しましょう。オイルを差したら、ハンドルを回して全体にオイルをなじませます。
・ハンドルノブ
軽い力でハンドルノブが回転するように、ハンドルノブのすき間に、オイルを差します。ハンドルノブのすき間に注油したら、ハンドルノブを回転させ、付け根全体にオイルをなじませます。オイルの分量は1滴で、つけすぎた場合は、ティッシュなどを使って拭き取ってください。
・メインギアのベアリング
リールのパーツで最も大きなギアを両側から支えるのが、メインギアのベアリングです。ハンドルを外したら見えるベアリングに、オイルまたはグリスを差します。ハンドルの反対側にあるベアリングも、同じように差しましょう。
・ラインローラー
ラインローラーと受け部に注油します。注油口があるリールでは穴から注油し、ないリールでは隙間に注油します。ラインローラーをゆっくりと回しながら、オイルやグリスを多めに指すことがポイントです。
注意点
・注油禁止のリールもある
近年では、リールの防水機能も進化しており、注油禁止のリールも多く販売されています。リールの故障を防ぐために、お使いのリールが注油可能かどうかを、注油する前に必ず説明書などでご確認ください。
・グリスは超軽量ルアーを使用する釣りには不向き
1g以下の超軽量ルアーを使用する釣りでは、軽い力でラインローラーが回転する必要があるので、故障などのトラブルを避けるために、グリスではなくオイルを使うようにしましょう。
・メーカー純正がおすすめ
注油作業で使用するオイルやグリスは、メーカー純正のものがおすすめです。釣具店の店頭やネットでは、メーカーのオイル&グリスセットが販売されているので、リールと同じメーカーのものをお選びください。
・ドラグのグリスは専用品を使用する
ドラグのグリスはスプレー式ではなく、専用品を使用することをおすすめします。また、同じメーカーのリールでも、最適なグリスが異なることがあるため、メーカーのホームページなどでしっかりと確認しましょう。どのグリスを使用したらいいのかわからない場合は、リールが故障しないためにも、プロにメンテナンスをご依頼ください。
オーバーホールの依頼の流れ

リールの故障や違和感が気になったら、オーバーホールをご依頼ください。下記では、一般的なオーバーホールの流れをご紹介します。
ステップ1.リールを預ける
リールをオーバーホール対応業者に預けます。郵送でのご依頼が可能な業者も多いので、近くにオーバーホールを依頼できるお店がない場合も安心です。
ステップ2.オーバーホール作業
リールを分解し、一つひとつのパーツを丁寧に清掃します。すべてのパーツを故障がないか点検し、必要があればパーツを交換します。そして、オイルの注入とグリスアップを行います。
ステップ3.組み上げ時のガタつきの確認
分解したパーツを組み上げる際に、ガタつきがないかどうかを確認します。
ステップ4.動作確認
組み上げたリールが正常に作動するか、動作確認を行います。
ステップ5.オーバーホール完了
動作確認で問題なければ、お客様へお返ししオーバーホール完了です。
故障かな?と思ったらリールオーバーホール.comへご相談を!
リールの故障は、リールオーバーホール.comにご相談ください。リールオーバーホール.comでは、リールの修理とオーバーホールを行っており、クイックなリールメンテナンスにご好評いただいております。リールのメンテナンスをご検討されている方はお気軽にお問い合わせください。
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